2月13日に旭市田舎暮らしセミナーをオンラインで受講したのでその感想について書いてみます。
このセミナーを受講したのは移住を具体的に考えているわけではなく、知人の片平さんがセミナーゲストになっていたという不純な動機からでした。
片平さんの事を話すとキリがないので割愛しますが、自分のやりたい理想の介護を追求していたはずの彼が、昨年は海をバックに「SUPのインストラクターやってます」と言い出したかと思えば、最近になって「まちづくり」とやたらと言い出したので迷走してるのかな?と少々不審に思っていました。(ごめんなさい笑)
そこに来て「私らしく暮らす・働く 旭ではじまる新しい介護のカタチ」というテーマでのセミナーと聞き、セミナーに潜り込ませていただきました。
結果、とっても夢のある話が聞けたのでブログに書かせていただきます。
前半は旭市役所の方から旭市の説明がありました。
旭市は東京からそれほど遠くない場所にありながら、海をはじめとして豊な自然があります。子育て世代への充実した保障があり、待機児童は0となっているだけでなく、国保旭中央病院があり、医療体制も充実しています。そして地価も物価も安い。
「生涯活躍のまち」というスローガンの通り、子どもからお年寄りまで誰もが住みよいまちづくりに力を入れてらっしゃるそうです。
そして今回の計画というのが医療拠点である国保旭中央病院と、千葉県内でも最大級の道の駅「季楽里あさひ」までの一体の地域を「みらいあさひ」という街づくりの構想エリアとして、その2施設に挟まれている計画地に商業施設、福祉施設、多世代交流スペースを含む複合的な施設を2022年春にオープンさせるという計画です。
この計画への参加をきっかけとして片平さんは昨年末に旭市に移住していたのでした。なんと!
そもそも海が大好きでサーフィンをするためにインドネシアに住んでいた事もあり、自然大好き筋肉むきむき片平さん。旭市に移住してからは毎朝海に入っているそうで、今回のセミナーも何と海辺のK・Iサーフショップさんからの参加。
途中サーフショップの店長さんからの穏やかな旭市の海でサーフィンの初心者向けガイドもやってますというお話もあったりで和気あいあいと飽きない時間でした。
このみらいあさひ計画の中で片平さんはもちろん福祉施設の部分に携わっていくようなのですが、それが面白そう!
みらいあさひの福祉分野の構想を6項目に渡りお話いただきましたが、その中でも私がいいなぁと思ったのは「商品開発」と「多世代コミュニティ」について。このみらいあさひ計画は代表事業者がイオンタウン株式会社様となっており、だからこそ叶うアプローチだなぁと思いました。
「商品開発」では、どうしても機能面にばかりこだわりがちな福祉用具や高齢者向けの日用品について、デザイン面でも高齢者の意見を取り入れたものの商品化を目指す、と説明していました。
開発の過程を楽しみ、出来上がった商品が隣接の商業施設に並び、それを遊びに来たお孫さんに自慢している高齢者の姿を妄想して幸せな気持ちになりました。
「多世代コミュニティ」については、みらいあさひの多世代交流スペースでお年寄りのもっている技術を次世代に伝えるようなイベントを考えているそうです。
イベントの最後にトークセッションと質疑応答があり、その時にとても素敵だなぁと思った事が2つあったのでご紹介です。
1つ目は、質疑応答にて参加者の方より
「買い物をしている間など、高齢者を預かってもらえるような場所は作る予定がありますか?」
という内容がありました。
介護従事者からすると、ちょっと違和感がある質問だと思いますがご家族としての率直な要望だったのでしょう。
その時進行をされていたイオンタウンのながいさんが「預かる、というよりは、その時間を有意義にお過ごしいただける施設を考えていきたいですよね」とおっしゃったんです。
それを受けて片平さんも「多世代交流の取り組みにご参加いただけたりすると良いですね」と回答されていましたが、イオンタウンの担当者の方から前述の反応があるというというのが、「生涯活躍のまち」のコンセプトの実現に向けて多業種の会社が一つの目標に向けて進んでいく力強さのようなものを感じました。
イオンタウンながいさん、素敵です!
もう一つは片平さんにながいさんから「介護職ってネガティブなイメージがあると思いますが、片平さんの話はとても楽しそう。それは何でですか?」という質問への片平さんの答え。
「どんな仕事でも、大変な事ってありますよね。楽しさを見つけるまでには時間がかかる。
例えばサーフィンも一緒で、波に乗って気持ちよさそうに見えるかもしれないけどそのポイントに行くまでは大変な思いをするんです。
で、もしかしたら介護の仕事って、その楽しいポイントが他の仕事よりもちょっと沖の方にあるのかもしれないって思ってます。」
ものすごく、ストンと落ちました。
旭市にはサーフィンの優しいガイドさんもいるけど、介護の楽しいポイントから「こっちだよ」と導いてくれるガイドさんもいるんだなぁと。
こんな話を聞いてモチベーションが上がらないわけがないです。
私は果敢に沖を目指す介護職員さんのために何ができるだろうか。
これからの旭市、大注目です。
海を楽しみたい方も!介護を楽しみたい方も!おいしいものを食べたい方も!
心豊かに暮らすヒントがそこにありそうです。
取り急ぎ、近々家族で遊びに行こうと思っています。