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息抜きの読書

何を隠そう、読書が私の趣味の一つです。
他にもキャンプも好きだし食べる事も旅行も大好きですが一番手軽な趣味と言えば読書。

もちろん勉強になりそうな本も読みますが、時々息抜きのフィクションも読みます。
最近読んだ小説の2つが、どちらも高齢者がキーパーソンでした。

一冊目は「名探偵のままでいて」
主人公のおじいちゃんがレビー小体型認知症を患っているという設定でした。
周囲で起こった事件についておじいちゃんが次々と推理していくのですが
レビー小体型認知症によくみられる幻覚や幻聴が物語の鍵となっています。

尊敬していた親や祖父母の認知症を家族がどう捉えていったら良いのか、
また「おじいちゃん」であるところの自分自身はどう理解していくのか。
全てを知性で凌駕していくおじいちゃんにほれぼれしました。

二冊目は「一橋桐子の犯罪日記」
知りませんでしたがテレビドラマもやっていたそうですね。
独居になってしまった高齢女性が金銭的な不安や将来の介護の不安から、
刑務所に入るために犯罪を犯すことを考え悩むというようなストーリーでした。

この小説はライトにポップに話が進みますが、現実ではそうもいきません。
高齢で仕事が無い、年金額も少なく生活できない、という場合には生活保護もあります。
福祉の力に頼れば良いのですが、そのためにも周囲の人の助けが必要ですよね。

桐子さんのように周囲の人との関係を作れる人は強いですが、
現実にはそうでない高齢者の方が多いですよね。

働くことで収入を得るだけでなく、人と繋がることができます。
人と繋がる事は、人が生きていく上で本当に大事なことだと痛感しています。

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