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小規模デイサービスの進化

先月は市内のデイサービス事業所のご挨拶周りに伺いました。
松戸市内には地域密着型の通所介護だけで78か所あります。

全ての事業所さんに一度は顔を出してご挨拶したいと思っていますが、実はまだ半分程度しか行けていません。
こどもの春休みが終わってからまた改めて、と思っています。

そんな中でも、一口に小規模デイサービスとは言ってもかなりバラエティ豊かな事業所さんがあるなぁと、大変勉強になっています。

身体的なリハビリを重視した短時間のデイサービスか、
認知症の方にも対応できるような温かい雰囲気の民家型デイサービス。
この二つが良くある小規模デイサービスの特徴的な種類でしょうか。

私も介護業界に10年ほどおりますので、それなりに色々なデイサービスさんを見てきたつもりだったのですが、今回とっても驚いたデイサービスさんがありましたのでご紹介します。

地図で調べてご訪問したのですが、
行ってみるとどうも路地裏の飲み屋街の雰囲気。

確かに看板に書いてあるのは市で公表しているデイサービスの事業所名なのですが、雰囲気は完全に飲み屋さん。
入り口には「18才未満入場禁止」の文字。
まぁ、確かに。きっと入らないですよね、18才未満。

恐る恐るノックしてドアを開けてみると、中から社長さんだというダンディな
おじさまが出ていらっしゃいました。
とてもフレンドリーな方で、コロナが落ち着いたら見学させていただきたいとお願いをしてきました。

近くにこんなにエッジのきいたデイサービスがある事に衝撃を受けましたが、
本来デイサービスはこのくらい自由になっていかないといけないのだと思います。

平成28年の厚労省の調査ではデイサービスをご利用される方の平均年齢は82.1才でした。
あくまで平均なので、それこそ事業所の特色によって様々でしょうが、令和3年に82才になるのは昭和14年生まれの方です。
終戦が昭和20年ですから、戦時中の記憶が残っているギリギリの世代かもしれません。

いまいちピンと来ないかもしれませんが日本の高度経済成長は昭和30年からはじまったとされており、
東京タワーができたのが昭和33年です。
そして東京オリンピックが昭和39年。

昭和14年生まれの方に当てはめてみると、
6才で終戦、16才で高度経済成長が始まり、19才で東京タワーができて、25才でオリンピックを経験しています。

高度経済成長が始まると生活に余裕ができて余暇活動なども充実し、人々は色々な趣味を持つようになってきます。
そんな時代を生きてきた今、これからの82才。
画一的なデイサービスに全員が通う事の方が不自然です。

市内にあった飲み屋風デイサービスも、いわゆる「デイサービス」に通うのは嫌だけど、飲み屋でカラオケなら行きたいというお父様方、きっといますよね。
でもどこにも行かずに家に閉じこもっているよりは、外に出てカラオケで声を出すことがどれだけ心身に良いかは明白です。

もっと尖ったデイサービスがきっとこれから増えていくんでしょうね。
それはそれで楽しみです。

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