令和4年3月に卒業を予定している高校生に対しての新卒採用が始まるようです。
松戸ハローワークより会社宛に案内が届いたものをご紹介します。
就職活動というと、個人が調べて説明会に行って、エントリーをして・・・
というイメージがありますが、高卒者についてはずいぶん流れが異なっています。
例年だと高校生の新卒採用についてはハローワーク主催の求人説明会に参加するところから始まるのですが、
今年はコロナの影響により説明会が開催されませんでした。
代わりに、各企業宛に関係資料が郵送されてきています。
資料によると、松戸ハローワーク管轄地域における令和3年卒の高校生約10,919人の内、就職したのは1,193人。
そのうち学校(安定所)の紹介によるものが903人でした。
高卒で就職した人の全国割合は令和元年に17.6%だったそうですが、松戸管轄では1割強の高校生が就職を選んでいるという事になります。
直近10年間では、高卒の就職希望者(求職者)はほぼ横ばいなのに対して企業からの求人数が増え続けています。
昨年の有効求人倍率は2.89倍。一般の有効求人倍率は1.18倍ですから、ずいぶんと売り手市場のようです。
高校生にとっては就職しやすい状態ですね。
2015年以降、内定率は99%を下回った事がないというのですから驚きです。
この内定率の高さには、独特の就職ルールが関係しています。
先ほどのデータにある、就職した人の1,193人の内903人が学校(安定所)の紹介によるもの、という部分です。
就職を希望する学生は、学校の推薦を受けて企業に面接に行きます。
推薦を受けられるのは求人枠に対して学校で1名のみ。
同じ求人を希望する生徒が複数いた場合には、校内選考で推薦する生徒を学校側が決めます。
また、大卒の就活のように、複数企業から内定をもらってから考える、なんていう事はできません。
一社受けて内定が出たら終わり。不採用だったら次の会社を探す、という流れになります。
つまり、内定を出したらほぼ確実に入社する事になるのです。
今年の求人申し込みの開始時期は6月1日以降となっています。
そして求人票の交付開始時期が7月1日以降。
交付された求人票を各学校へ持参や郵送をする事で初めて先生方へ情報が届きます。
高卒採用は大卒や専門卒の採用とは全く違います。
もし考えているのであれば、今のうちから情報を集めて採用に向けて動き出す必要があります。
未だにアナログな方法で手間はかかりますが、民間の求人媒体に掲載する費用を考えるとお金はかかりません。
はじめて社会に出る若者ですので、大切に育てる覚悟さえあれば検討してみてはいかがでしょうか。