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介護施設の面会体制について

介護保険最新情報Vol.928が3月9日に発出されました。
介護施設内でのクラスター発生を経験した職員の方からの声なども紹介されていてとても興味深いものでした。
今回はその中でも特に、新しい生活様式を取り入れた面会についての事例紹介がありましたので取り上げたいと思います。

というのも、私の祖母は現在94才で地元のグループホームに入所しています。
コロナウイルスが流行する前は近くに住む私の両親や親類が週に1度は顔を出し、色々と話をしたり、一緒に音楽を楽しんだりして交流をしていました。
私も娘を連れ、2~3か月に1度は帰省して面会できていました。

しかし新型コロナウイルスの流行により、祖母が入所しているグループホームでは、現在入居者と家族の面会はストップしています。

そんな中、グループホームの職員さんが祖母と電話を繋いでくれて両親とお話をする時間を作ってくれているそうです。
忙しい中ご対応いただき、本当にありがたい限りです。

ただ、認知症もある中で声の情報だけではなかなか誰かを認識するのが難しかったり、電話に集中できない日もあるようです。
またその間自分一人で話せるわけではないので、職員さんのマンツーマンの対応が必要になります。

そういった諸々の事情もあり、私と娘はたまに手紙を書くようにしています。
既に1年以上実家への帰省はしておらず、祖母にも会えない時間が続いているので誰からかわかるように、必ず自分たちの写真を添えて送ります。
職員さんもお返事として祖母の写真を送ってくれたりと、できる限りの対応をしてくださっている事がありがたくもあり、申し訳なくもあり。

特に地方からすると、関東圏はまだ緊急事態宣言も解除されておらず、危険地域というイメージが強いこともあり、祖母に直接会うのはもう少し時間がかかりそうです。

さて、今回の最新情報で他の介護施設ではどんな対応をしているのだろうと事例を見てみると、
・面会の予約制、個室対応
・オンライン面会(zoomなど)
・ガラス越し面会
などに取り組んでいる施設もあるようです。

ターミナルケア対象の方のみ居室での短時間面会を実施している事もあったりと、その高齢者の状況も考えて対応してくださっている事業者さんには頭が下がります。

若く何の障害もない人同士であれば、LINEのビデオ通話で十分かもしれません。両親と娘はよくビデオ通話でコミュニケーションを図っています。
しかし、特に認知機能が衰えている高齢者にとっては画面越しの小さな姿や不明瞭な声だけでコミュニケーションをとるのは難しい場合もあり、それが混乱の元になってしまう可能性すらあります。

安全性を担保しながら、大事な人と交流するためにはどうしたら良いのか。
まだまだ課題はたくさんありますが、たくさんの介護事業者さんが高齢者のために知恵を絞って対応策を取ってくれています。

別に家族と交流しなくても暮らしてはいけるのに、それでも家族との交流を求めている高齢者の想いを何とか叶えようとしてくれている介護職の方々に、改めて日本の介護の仕事の奥深さを感じています。

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