ブログ

ハラスメント研修への参加

先日社労士会でのハラスメント研修があったばかりですが、別ルートで今度は介護従事者向けのハラスメント研修に参加しました。
最近どうもハラスメントづいてます。笑

さて、今回はリモート研修ながら途中グループワークの時間があり、ケアマネジャーさんと一緒のグループでした。

例として挙がっていたのはご利用者からのセクハラだったのですが、まずは当事者同士を一時的に離す、その後にカンファレンス等で原因を探っていく、というような流れが良いのではないかと言う話し合いになりました。

ケアマネジャーさんが『ハラスメントがあった際には是非ケアマネも巻き込んでくださいね!』
と仰っていたのがとても心強く、立場を変えて対応するというのは効果的だなぁと思いました。
事業所内だけで抱え込むのではなく、サービスに関わる人達が連携を取り対応していく事が必要ですね。

ただ、やはり個人的には特に認知症高齢者からの行為を「ハラスメント」と分類する事に抵抗があります。
しつこくて申し訳ないのですが。。。
暴力行為であっても、セクハラ行為であっても、それが利用者からのSOSである事も多いと思うのです。

そもそも「パワーハラスメント」の定義は
①優越的な関係を背景とした言動であって、
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③労働者の就業環境が害される
というすべての要素を含むものとされています。

認知症高齢者が「優越的な関係」を利用して嫌がらせをしている事は少ないですよね。

職場でも「ハラスメント」という言葉が浸透して労働者の権利が守られるようになってきた半面、
あれも言っちゃダメ、これも言っちゃダメ、ミスの指導もしづらいし。。。
と息苦しい職場環境になってしまっているという話も聞きます。

介護現場でも、ある一定の線引きを持ち、職員を守るための仕組み整備は必要だと思います。
ただし、性的な言動があったから契約解除、となってしまうとその方とご家族はどうなってしまうのでしょう?
ご自宅での介護が限界に来てから介護サービスを利用するという家族も少なくありません。
そんな中で契約解除する事の重みも事業者側は理解しておかないといけないと思います。

ハラスメント、という意識が向上するのは良い事かもしれません。
でも権利の主張、正義の主張、その先に待っているのは本当に過ごしやすい職場環境でしょうか?

介護スタッフも守りたいけど、ご利用者も守りたい。
本当は相反するものではないのに、ハラスメント問題に関してはそんなジレンマに陥っています。

PAGE TOP