ブログ

技能実習制度について

技能実習制度、特定技能実習制度について、言葉だけは知っているという程度でした。
本業ではないのですが、建設業での技能実習生の受け入れに向けて動き始めたことから興味を持っています。
介護でも技能実習生さんの受け入れをしている会社様は多く、関与先様への情報提供もできるようになればと勉強中です。

介護の事業では、なんとなく特養や老健などの大きな施設でないとダメだと思っていたのですが誤解だった事が分かりました。
ただ、やはりお金を稼いで母国へ送金したり貯めたりすることがご本人たちの大きな目的なので、夜勤がある施設の方が給与面で人気ということのようです。

先日あるきっかけでお話させていただいた方が実は技能実習制度で日本に来たものの色々な事情で困っているベトナム人女性を助ける活動をしているNPO法人の方でした。
そのご縁で著書「妊娠したら、さようなら~女性差別大国ニッポンで苦しむ技能実習生たち~」を読ませていただきました。

特に今年出産したばかりの私にとっては真正面から読むことのできないような辛い事件についても書かれていました。
ベトナムには技能実習という仕組みで日本でお金を稼ぎ、本国にいる家族を養う若者がたくさんいます。
日本に来る前に研修や渡航費などで莫大な借金を背負ってくるそうです。
きちんと決められた年数働けば返せるようですが、途中で妊娠・出産などがあったときの対応が全くと言っていいほど考えられておらず、そのために苦しんでいるベトナム女性がたくさんいるという事実を知りました。

そもそも借金をして研修を受け、それを返すために後戻りできない、ということ自体がかなりハードモードだと感じます。
日本で問題になっている奨学金制度よりも、異国の地で頼れる人もいない中でもっと大変ですよね。

技能実習制度は間もなく育成就労制度に移行される予定です。
円安が進む中で日本に来たいという人材が確保し続けられるかどうかは疑問も残りますが、制度についてもしっかりと情報を学び取っていきたいと思います。

PAGE TOP