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高規格キャンプ場について

突然ですが、ここ1~2年でブームに乗っかって家族でキャンプに良く行くようになりました。

テントを立てて眠る場所を確保して、火を起こしてご飯を作って、食べて、火を眺める。それだけの事なのに、あっという間に時間が過ぎていきます。

まだまだへなちょこキャンパーなので所謂『高規格キャンプ場』と呼ばれるキャンプ場に行きます。
程よく自然を感じられる、という、考え出すと矛盾に満ちている気もする『高規格キャンプ場』ですが、子連れには最高。

とても便利になった世の中で、結局またそういった生きるための原始的な活動が今余暇活動(レクリエーション)として見直されているというのは面白いと思っています。

レクリエーションと言えば福祉施設では様々なレクリエーションが日々考案されています。私も色々やりました。

残念ながら歌や絵など芸術分野のセンスを持ち合わせていない私は他のスタッフに比べて圧倒的に不利。
時々逆にそれを生かして「私は何を描いているでしょうかクイズ」でポイントを稼ぐものの、定番のカラオケ大会では出る幕なし。

そして最終的には『娘が保育園で使うお手拭きタオルをデイサービスに来ているおばあちゃま達に縫ってもらう』というもはやこれはレクリエーションなのか職権乱用なのか分からない状態に。

でも糸と針を持ったおばあちゃま達の目は輝いていて、おしゃべりも弾む弾む。
針が難しい方には布を切ってもらったり、折って畳んでもらったり。

で、結局何が言いたいかというと、普段の生活の中にこそ楽しみがあるんじゃないかという事なんです。

話は戻って冒頭の『高規格キャンプ』ですが、例えば炊事場でお湯が出たり、シャワーやお風呂がついていたり、サイト(テントを立てる場所)の中に電源があったりするわけです。
なんならグランピングで全部用意されていて、お肉を焼くだけ!夜はベッドで眠れます!という施設まで。

これは、自然の中で過ごしてみたいけど何もない山の中だと心配だという私達のような人向けにきっと設計されていて、
そう考えると『高規格キャンプ場』のずーーーっと先に福祉施設もあるかなと。

人って自分で色々やりたいのが健全な欲求だと思うんです。
でも人それぞれ障碍や病気や年齢やセンスや色んな事情でできる事は限られています。
だから自分のできないところをキャンプの管理人さんにお願いするわけですが、全部やってもらうのは違って、それじゃあ楽しくないじゃない!という事になるんじゃないかと。

レイアウトに凝る人、料理を楽しむ人、たき火に夢中な大人、小枝や松ぼっくりを拾ってきて褒められる子ども達・・・楽しみ方はたくさんあります。だってそれは生活そのものだから、人の数だけ正解がある。

これって福祉施設でも全く同じ事が言えるのではないでしょうか。

自分ができないところは介護スタッフさんにフォローしてもらうけど、全部やってもらうのは違うし、こだわりたいところだってあって、その中に幾らでも楽しみがある。

生活を楽しむ。
キャンプでも子育てでも福祉施設でも共通して言える、人間の特権なんじゃないかなぁと、週末のキャンプを楽しみにしながら書いている私です。

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