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超独身社会

前回のテーマは超高齢社会でしたが、実は高齢化ならぬ独身化も進んでいるよ、という事が今回のテーマです。

というのも、「一人で生きる」が当たり前になる社会(荒川和久先生・中野信子先生共著)を読んで面白い!と感じたのでご紹介です。

統計局HPによると、日本の65才以上人口が総人口に占める割合は1980年現在では9.1%だったのが2015年には26.6%になり、2040年には35.3%となる事が予想されています。
そして本書によると、日本の独身者が総人口に占める割合は1980年時点では34%だったのが、2015年には41%、2040年には47%となる事が予想されています。

「独身者」と言っても子どもや配偶者に先立たれた高齢者も入ってしまっているのでは?と思ったら、15才~64才のデータもありました。
こちらは実はもっとショッキングで、15~64才に限定した独身者の割合は1980年が31%、2015年は61%、2040年には69%となっています。晩婚化や離婚率の上昇なども影響しているようですが、結婚して家族を作るという当たり前とされていた流れが崩壊しつつあると言えるのではないでしょうか。

そして、もう一つ面白い(と思ってしまった)のは、離婚率と自殺率の相関について。
女性は離婚と自殺にほとんど相関がみられないのに対して、男性は離婚と自殺の相関が0.92という非常に高い数字が出ているそうです。
男性は離婚に耐性が無い、という事が言えます。

高齢者でも女性の方が元気で長生き、というのもこういった事が理由の一つなのかもしれませんね。
奥様に身の回りの事をすべてやってもらっていたような今の高齢者世代は特に、奥様に先立たれた後に一人で生きていく事が大変なのかもしれません。

余談ですがこの本をリビングで読んでいたら、旦那さんが「怖い本を読まないで」と怯えていました笑。

経済についてももちろんですが、福祉の対象者の変化という観点からも、日本の独身化については今後も勉強していきたいと感じた一冊でした。

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