介護サービスの利用者側から聞いた話で真理だなぁと思ったのでご紹介です。
利用者側、というのは私の祖父の話で、90台半ばに差し掛かる今も一人暮らしをしています。
とにかくエネルギッシュな人で周りはひやひやさせられっぱなし笑。
でもここまできたら本人の好きなように過ごしてもらおうと周囲の人たちの理解も得て、
生活援助のヘルパーさんやリハビリデイサービスなんかも利用しながら悠々自適な暮らしをしていました。
ところが先日、突然調子を崩して寝たきり状態になってしまい、急遽訪問入浴・訪問看護のサービスが入るようになりました。
結局ものの数週間で驚異的な回復を遂げ再び歩けるようになった祖父ですが、
訪問入浴と訪問看護の2つのサービスに対しての評価が天と地ほどの差がありました。
・訪問入浴
本当に気持ちよかった。すごいもんだ。皆で丁寧に洗ってくれてさっぱりした。
・訪問看護
人がトイレに入ってるのにドアを勝手に開けるんだ。失礼だろう!
もう少し丁寧に周囲からも聞き取りをしてみると、訪問入浴のスタッフさんは
部屋に飾ってあった写真を見て、その話をしながら入浴の介助をしてくれたそうです。
訪問看護のスタッフさんは、やるべきサービスをこなすことに真剣で、祖父と病状以外でのコミュニケーションを取る機会が少なかった、と。
祖父からすると「笑顔も愛想も無い」とご立腹で、丁度元気になってきたこともあり、サービス終了を申し出ました。
介護サービスでも医療サービスでも一般の営業職でも、人が他人からサービスを受ける時に大事なのはどうしたって信頼関係ですよね。
まずは真摯に相手と向き合い、理解しようとする姿勢があるか無いか。
サービスを受ける側からすると大きな違いとなっていたようです。
やらなきゃいけない事、説明しなければいけない事、そんなことをどうしても優先してしまいがちですが、相手の表情をよく見て、話を聞く。
こちらのやりたい事はその後なんですよね。
改めて、私も気を付けようと思った出来事でしたので共有でした。