千葉県社労士会の主催する成年後見制度に関する一般研修会を受講し、実際に後見人を受任された先生の体験談を伺いました。
講師の先生も現場ではないものの元々介護関連の会社でお仕事をされていたことから成年後見制度の重要性に着目され、数年前に社労士登録を機に養成講座を受けられたそうです。
身寄りが無く、契約行為が難しい状態の場合に入所をしようにも入院をしようにも動きが取れない場合があります。
紹介された事例でも親族ではなく市長申立てにて裁判所で後見人が必要と判断され、お話が来たという経緯がありました。
介護保険制度の創設により措置から契約へと変化しましたが、契約行為が困難な場合に助けとなるのが成年後見制度です。
元気なうちから任意後見人を指名しておくことももちろん可能ですが、一般の方にとってはなかなかハードルが高いですよね。
そういった場合のセーフティネットとして市長申立てなどの制度が利用されるようです。
任意後見の場合には契約で報酬が決定するのに比べ法定後見制度の場合には家庭裁判所が報酬を決定します。
実例を伺う限り、入所までの手続き、定期的な面談、更には預貯金・現金管理など非常にプレッシャーがかかる業務を行う割には、ケアマネのケアプラン報酬に毛の生えた程度の報酬となる場合が多いようです。
(財産が多かったり、特殊な手続きを行う場合にはプラスアルファがあるようですが)
『士業としての仕事ではなく、人としての仕事』と言われるのはこのあたりとも関係があるのでしょう。
社会貢献の一つとして、いつかはやりたいことの一つです。
お話を伺うごとにやりたい気持ちと、今は難しいという現実の間でジレンマを感じています。
いつか必ず!!