とうとう長かった夏休みが終わります。
最難関だった小学校の自由研究と読書感想文も終わり、ほっと胸をなでおろしているところです。
さて、以前から興味のあった成年後見制度。
この8月から社労士会の成年後見部会に参加させていただくことになりました。
まずは制度の理解から、というところでまだ何もお力になれていませんが・・・。
成年後見は、判断能力が十分でない方の財産管理と身上監護が主な内容です。
財産管理はご本人が必要のない高額の買い物をしてしまったり、無駄遣いをしてしまったりするのを防ぐことが出来ます。
身上監護は介護サービスの契約行為や役所関係の手続きなどをご自身の代理で行う事が出来ます。
これらをケアマネジャーさんや介護施設職員さん等が必要に迫られてやってしまっている事もありますが、
本来は本人ができない場合には法定代理人が行う必要があります。
介護保険制度の両輪として始まった成年後見制度は現在全国で約24万人が利用しています。
介護保険の認定者数は2020年時点で約669万人。
これに比べるとまだまだ浸透しているとは言えない数字ですね。
制度が始まったころは後見人のほとんどを親族が占めていたものが、徐々に親族以外の特に法定後見制度が一般的になってきています。
親族であれば頼みやすい反面不正も起こりやすいことがネックとなり、現在では親族の受任は全体の20%を割り込んでいます。
後見人は司法書士、弁護士、社会福祉士の順に受任割合が多くなっていますが、
近年は社労士も社会保険・年金の専門家として受任件数が増えているようです。
支部例会の研修で実際に受任されている先生方のお話を伺いました。
特に「士業としてではなく、人としての仕事」という言葉が刺さりました。
後見制度を利用する方との信頼関係の構築のため定期的な訪問で相談に乗り、様々なトラブルにも対応する。
生活保護受給などのケースを別にして、基本的には家庭裁判所が決めた報酬をご本人からいただくようで、業務の大変さに比較すると十分な報酬とは言い難いようです。
それでも「人としての仕事」と胸を張ってお話される先生方のお話を聞き益々興味が強まっています。
まずは研修を受けて十分な知識を身につけないことには始まりませんが、
近い将来やってみたい仕事の一つとして私の中で大きな存在感となっています。
やりたい事がたくさんあります!