3月1日に所沢市でオープン予定の共生型デイサービス「デイテラス所沢」さんに伺ってきたので、共生型サービスについて書いてみようと思います。
共生型サービスというのは介護保険法と障害者総合支援法という二つの法律の改正により、2018年4月から新しくスタートした仕組みです。
高齢者、障害者を支援する仕組みはそれぞれ高齢者は介護保険法、障害者は障害者総合支援法、障害児は児童福祉法、と規定している法律が異なります。
そのため、似たようなサービスでも基準が異なるという問題点が指摘されていました。
また、厄介なのが介護保険と障害者総合支援法では介護保険が優先されるという原則があり、障害者の方も原則として65歳になったら介護保険にあるサービスは介護保険を使うという事になっています。
高齢者にとってただでさえ環境の変化は大きなストレスになるというのに、更に障害を持つ高齢者が今までの馴染みの関係を変えなければならないのは大変です。
そこで、それを何とかしようと考えられたのが共生型サービスです。共生型サービスであれば、65歳になって介護保険を使う事になったとしても同じサービスを受け続ける事が出来ます。
また、福祉にかかわる限られた人的資源を有効に活用するというメリットもあります。
さて、今回ご訪問させていただいたデイテラス所沢さんは共生型デイサービスとして、介護保険の通所介護と障害福祉サービスの生活介護を提供します。
こちらの運営会社である日本デイテラス株式会社代表取締役の丸さんとは、実は前職の高齢者向けデイサービスを運営している会社で同時期にマネジャーとして切磋琢磨し合った縁があります。
彼は福祉の専門学校を卒業後、特別養護老人ホームで現場経験を積み、デイサービスの運営会社でマネジャーとして担当事業所の稼働率を急上昇させたかと思えば、南は四国から北は北海道まで飛び回って各地の責任者を歴任し、更には日本を飛び出して台湾に住んで介護の海外進出にまで着手していました。
その後は障害者福祉サービスでも現場経験を積み、満を持しての共生型デイサービスの開設となります。
丸さんのフットワークの軽さとスピード感にはいつも驚かされますが、今回の共生型デイサービスの立ち上げについては人知れずしっかりと現場経験を積んでいたあたりに本気度が伺えます。
話を丸さんからデイテラス所沢へ戻すと、こちらの施設は生活介護として障害者の日常生活上の役割から徐々に就労支援へと繋げていきたいというイメージをお持ちでした。
しかし実際に開設準備をする上でご相談があるのは重度の障害者の方が多く、就労支援までは長い道のりが見込まれます。
そんな中でも少々戸惑いながらも地域のニーズに積極的に対応しようと、受け入れ態勢を万全にシュミレーションされていました。
介護の主体はあくまで利用者であって、まずは目の前のニーズに全力で答えようとする姿勢が心に残りました。
管理者になるのはこちらも特別養護老人ホームでの現場経験や有料老人ホームでは施設長として活躍されていた宇津木さん。介護歴は12年だそうです。
真摯な対応で紳士な印象且つオシャレで包容力まである、丸さんとは違ったタイプの男性です。
デイテラスの「テラス」は「日常を照らす。日々を照らす」という意味だそうです。日常の中で高齢者も障害者も分け隔てなく、それぞれがお互いにできない部分をフォローし合う。
人は必要とされることで生きがいを感じる事が出来ます。
お越しになる方にとっての生きがいを宇津木管理者さんをはじめ素敵なスタッフの皆さんで見出し、照らしていくことでしょう。
共生型サービスについては今後ますます広がっていくものと思われます。
まだまだ私も勉強中ですが、ご利用者にとって使い勝手の良いサービスになり得る事は間違いないと思います。
丸さん、宇津木さん、勉強になりました。ありがとうございました!
3月1日、いよいよオープンです!!